《 代官山Terrace ブログより 2014年3月22日記事》
代官山Terrace (http://dkymt.jp) は Henty Wingman 日本総輸入元(株)パシフィック・クロスボーダーの公式ショップです。この記事は、Henty社製品取扱い決定前に、検討のためメーカーより入手したサンプルをレビューした様子をレポートいたしました。
自転車乗りがガーメントバッグ作ると、どうなるでしょうか?
答え: Henty Wingman (ヘンティー・ウィングマン)
Hentyは、オーストラリアの南端、タスマニアで生まれたバッグメーカーです。ロゴからわかる通り、自転車乗りが始めたブランドです。オーナーさんはかつてシドニーでスーツを着る仕事をしていたそうです。シドニーも世界の主要都市のご多分に漏れず渋滞がひどく、そしてスポーツ好きな国民性と相まって、彼の地では自転車通勤はごく当たり前の光景です。
問題は、会社に着いてからの着替えです。自転車通勤しない日に予備のスーツを会社に持って行ったり、みなさんいろいろ苦労しているわけですが、そこでHentyのオーナーさんはロードバイクでハードに走っても走行の邪魔にならない、メッセンジャーバッグタイプのガーメントバックを開発しました。
一昨年の発売からサイクリスト達の強い支持を集め、オーナーさんはシドニーでのサラリーマン生活に別れを告げ、本事業に専念するため故郷のタスマニアに無事戻ることができたそうです。Hentyのブランド名はタスマニア島のとある地名から来ています。
ウィングマンのサンプルを入手したのでさっそく使ってみました。今回入手したのは小型版のウィングマン・コンパクトです。(幅が標準のウィングマン比ー8cmです。)背景にA4サイズの雑誌とiPhoneを並べてみましたが、見ての通り非常にコンパクトです。
取り外し式のバッグが二つ内臓されています。一つは巻いて包むような形で収納するユーティリティーバッグ、もう一つはPCケースです。
私のスーツサイズは48(身長175cm相当)ですが、さすがにウィングマン・コンパクトだと肩幅はぎりぎりでした。それでも後述する通り、皺がほとんどよっていなかったのは脱帽です。
靴等はユーティリティーバッグに入れますが、実はこのバッグが秀逸です。ターポリン素材で見るからに頑丈で密閉性がありそうで、これだったら多少濡れたもの(汗を吸ったスポーツウェア等)を入れても大丈夫そうです。実際、このユーティリティーバッグの評判が良すぎてメーカーでは「Hold’em」というジムバッグシリーズを出したほどです。本体とは左右のクリップで止めます。

そして、巻いて巻いてベルクロとクリップで止めて、出来上がりです。




さて、Wingmanを実際に使ってみて私が特に気に入ったこと、それは、スーツにしわがつきにくいことです。びっくりしました。(ちなみに上記写真のスーツはシンガポールからの6時間半のフライト含む半日の移動のあと、アイロンもスチームもあてず、このバッグから取り出しただけです。) かつてサラリーマン時代にTumiやサムソナイトのガーメントバッグをいくつも使い潰して来た road warrior の私をうならせた防皺性能、その秘密は「あばら骨」と「背骨」にありました。


この「背骨」の部分は形状記憶性の特殊なプラスチックを使用しており、これによって真ん中に巻くユーティリティーバッグが無くても本体がぺしゃんこにならないようになっています。畳まない、圧縮しないから収納するスーツにしわが寄りにくいわけですね。良く考えたものです…。ちなみに、このバッグの構造は特許取得済みだそうです。


持ち運び方法は基本的にはメッセンジャーバッグ同様背中に斜めがけです。

しかし、下記写真の通り、ストラップ部は左右に平行に着いているので、ショルダーバッグのように普通に肩にかけて持ち運ぶこともできます。なお、背中にかけた場合、背中にあたる部分はクッションの入ったメッシュ生地となっており、汗蒸れしないようになっています。


ちなみに、ランナー向けにバックパック型の Wingman もあります。


最後にもう一度、メーカーの紹介動画でおさらいです!